WOWOW「連続ドラマW ギバーテイカー」完成披露試写会

「連続ドラマW ギバーテイカー」(2023年1月22日よりWOWOWにて放送・配信スタート、全5話)の完成披露試写会が12月18日(日)に都内で行われ、主演の中谷美紀、菊池風磨(Sexy Zone)、池内博之が登壇した。完成披露試写会では撮影の裏話やお互いの第一印象などが話された。



キャストが登壇すると会場からは拍手が起こり、

初めに中谷は「本日は皆さん貴重なお時間をさいてお越しいただきましてありがとうございます。こちらにいらっしゃる菊池風磨さんと池内博之さんとそして鈴木監督に支えられて素晴らしい作品を作ることができました。皆さんいかがでしたでしょうか?ありがとうございます。どうぞよろしくお願いいたします」



菊池は「皆さん本日は誠にありがとうございます。自分自身としても初めての役柄だったのですが、皆さんに支えられてなんとか演じ切ることができました。本日はよろしくお願いします」



池内は「今日はたくさんの方にお越しいただきまして、ありがとうございます。今日は短い時間ではございますが、どうぞよろしくお願いいたします」



MCから初めにオファーを受けた際の心境を問われた中谷は「私自身出産や、子供を育んだ経験がなく、その中で子供を殺された女性の役を演じるというのは自分自身を痛めつけないといけない役柄であることが想像できたので正直なところ躊躇いました。しかし、頂いた台本が本当に素晴らしくて、脚本の段階で涙が止まらなかったので、感情移入をしながら演じることができるのではないのかなと思い、有り難くお引き受けさせていただきました」と話し、完成した作品を観た感想については「自分自身が出演していることを忘れ夢中になって続きが見たくて仕方がなくなるような手に汗握るサスペンスに仕上がっていると思います。いつも隣で支えてくださった池内さんは重厚感を与えてくださり、大切に演じてくださったので助けられました。恐らく今日は菊池風磨さんのファンがたくさんお見えですよね。きっと風磨さんは黄色い歓声をあげる対象だと思うんですけど、私にとっては生涯彼の目を見る度にいつか殺してやろうと思えるくらい素晴らしかったです。今回はきちんと洋服もお召しです、いつもは裸らしいんですけど(笑)」と言うと、菊池が「安心してくださいいつも着てます」と話すと会場からは笑いが起こった。



菊池はルオトを演じた感想について「感情移入をするのが難しい役で、自分がどう演じたらいいの手探りの状態だったので監督と作り上げていこうと思っていたんですけど、監督がほとんど良いも悪いも仰ってくださらなくて。その状態がクランクアップまで続きまして。OKは出ているので良かったとは思うんですけど…あの意図はどういう意図だったんだろう。でもそれだけ精一杯自分の役に向き合うことができたので、今となっては監督の何も言わないスタイルが今回は僕にはぴったりだったなのかなと思います」と話し、今回のドラマの世界観をどう掴んだかを問われると「読み合わせも今回はなく想像の世界でしかなかったので、考えを巡らせて自分自身で答えを出しました」と言いドラマの中で印象的だという笑顔については「気味の悪さみたいなところを出せたらいいなと思って、鏡の前で気味の悪い笑顔を20分くらい練習したりしてました」と役作りを明かしていた。
池内はオファーを受けた際の心境を「漫画原作ってファンの方々のイメージとか思いが強いと思うので、それに答えないと、それを越えなきゃいけないという責任感はありました」と話し、役作りに関しては「特殊なことをするとかはなかったんですけど、シーンごとの感情とかを大事にしながら、難しいところは監督と相談しながら作っていきました」と役作りについて話していた。

共演した印象についてのMCから問われると、
中谷は菊池の印象について「普段菊池さんは歌も踊りも上手で、ドラマで拝見するととても明るい役を演じていることが多かったと思います。ですが私にとっての菊池風磨さんの印象ってびっくりするくらい寡黙でシャイで役柄に没頭していて真摯な役者さんで。撮影が終わった後にYouTubeで全裸でのたうち回っている姿を初めて拝見して、“これは私が知っている菊池風磨ではない”と思い、慌てて消しました。それくらい別人でしたね」と菊池の様子を話すと、菊池は「前者が本当の僕で、寡黙で真摯にやらせてもらっています」と話していた。

次に中谷は池内の印象について「同世代なので昔雑誌で拝見していたのですが中々お目にかかる機会がなくて。でも池内さんがどこに住んでいるか知っていたこともあったんです(笑)」「今回初めてお目にかかったら10代の頃の綺麗な美しい青年から、シミもシワも刻まれていい大人になられているなと。役者さんとしていい人生を歩んでこられたんだなと。ご一緒していて楽しかったです」と印象を話していた。

菊池は中谷の印象について「中谷さんはお会いした時に雰囲気がお綺麗すぎて背筋が伸びてしまって。撮影中とかは元々敵役だったのであんまりお話しする機会はなかったんですけど、多分仲の良い役でもあまり喋れなかったと思うくらい最初は緊張感がありましたね。勉強させていただくことが多くて、日々ドキドキしています」と中谷の印象を答え、池内も中谷の印象について「近寄り難いオーラを出してる方なのかなと思ったんですけど、すごく自然体な方でリラックスしながらお芝居をすることができました」とコメントしていた。


また意外な一面についての話題では菊池は中谷の家での過ごし方についてについて話し、「休日とかもいろんなことをされてるのかと思っていたんですけど、こないだ取材でご一緒した時に、家でもダラダラしていると伺ってそれって本当なんですか?家では背筋がずっと伸びたまま読書をしている印象なんです」と中谷に問うと、中谷は「本当ですよ。部屋着のまま寝転がって一日中YouTubeを観ています」と答えると、菊池は「その感じが全然想像できないです(笑)」と驚きを見せていた。

またシリアスなシーンが多い撮影が続く中でどのようにリフレッシュをしていたか問われると、中谷は「新緑の時期だったのでとにかく緑を目にして、それに癒されていました」、菊池は「僕はパン屋さんのシーンが多かったんですけど、実際のパン屋さんをお借りしていてちゃんとパンも作ってくださって。なので持って帰っていいと言ってくださって何回か持って帰りました。なので撮影中は今日はこれを持って帰ろうかなとか、あれなくなりそうとか思いながら撮影していたりして、お惣菜パンとかより甘いパンを持って帰ってましたね」、池内は「土いじり。土いじりと言うと変な人みたいなんですけど、説明台詞が多かったので土をいじりながら台詞を入れていました」とコメントしていた。



本日登壇した3人以外の共演者のおすすめシーンについて中谷は「馬場ふみかさんがモンスターでした。撮影直前までは笑っているのに本番になった瞬間に急に号泣し始めて、素晴らしい切り替えでした。斉藤由貴さんもモンスターでしたね。ずっと憧れでいつかご一緒したいなと思いながら、早何十年。今この瞬間言葉がこぼれ落ちたように台詞を仰るので痺れました」、菊池は「僕は袴田さんのキャラクターが好きでした。撮影の合間はすごく明るい方で、1日しかご一緒してないんですけど風磨と呼んでくれて。色々お話もしていたんですけど、ずっと鼻を噛んでいましたね(笑)。その時鼻の調子が悪かったのかな?役柄も切り替えがすごくて素敵だったんですけど、心配でした(笑)」と思いを明かし、池内は「僕も斉藤由貴さんのお芝居には見ていて痺れましたね。素晴らしすぎてブラボーでした」と話していた。

最後に中谷は「菊池風磨さん、池内博之さんをはじめとするスタッフ、キャスト一丸で情熱を込めて作ったハラハラドキドキの作品ですので、是非ご家庭でWOWOWにご加入の上、ご覧くださいましたら嬉しいです。どうぞよろしくお願いします」と締め、完成披露試写会は終了した。



ストーリー

 元小学校教諭の刑事である倉澤樹(中谷美紀)は12年前、当時小学6年生だった教え子・貴志ルオト(菊池風磨)に、愛する娘を惨殺された過去
を持つ。事件当時12歳という犯人の幼さも相まって、この猟奇殺人事件は日本中に大きな衝撃をもたらした。倉澤は被害者遺族として絶望を味わい、その経験から生まれた“自分と同じように苦しむ人をひとりでも多く救いたい”という想いのもと、刑事になった。
 その強い信念に突き動かされ、事件解決に奔走する日々を送ること12年、倉澤は娘の命日を目前にルオトが医療少年院を退院することを知る。そして、ルオトが「完全に更生した」という話を聞くも、被害者遺族として疑心を抱かずにはいられない彼女のもとに、ある日、不審なメッセージが届く。「あなたの大事なものを、もう一度奪います」――それは、再び日本中を震撼させる新たな事件の始まりだった……。

出演
中谷美紀 菊池風磨 深川麻衣 馬場ふみか 吉沢悠 斉藤由貴 池内博之

原作
すえのぶけいこ 『ライフ 2 ギバーテイカー』 (講談社アフタヌーン KC)

放送・配信
2023年1月22日放送・配信スタート<全5話>
【放送】WOWOW プライム/WOWOW 4K:毎週日曜 午後10:00[第1話無料放送]
【配信】WOWOW オンデマンド:無料トライアル実施中